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薪として使うならどっち?針葉樹と広葉樹の違い

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薪の材料となる木の種類や性質をご紹介していきます。
木の性質をよく知ることで、薪をさらに上手に使えるようになり、薪ストーブ、キャンプでの焚き火など、用途やシーンに合わせて薪をきちんと選べるようになります。

今回は、針葉樹と広葉樹について見ていきましょう。

木には2つの種類がある

木は、大まかに「針葉樹(しんようじゅ)」と「広葉樹(こうようじゅ)」の2つの分かれます。
針葉樹は約500種類、広葉樹は約20万種類とも言われています。

針葉樹の特徴ってどんな木?

針葉樹とは、その字のとおり「針のように細く尖った形をした葉を持った木」です。
マツやスギなどが、その代表格です。クリスマスに装飾するモミの木も、この針葉樹に分類される木です。また、年輪が濃淡がはっきりしているのも特徴の1つです。
針葉樹は、成長が早く、そしてソフトウッドとも呼ばれるほど軽くて柔らかいです。
そのため、加工がしやすく、建材などに利用しやすいことから、
1950年(昭和25年)から日本各地でスギの植林が進められました。

【代表的な針葉樹】
   ・マツ
   ・スギ
   ・ヒノキ
   ・イチイ
   ・イヌマキ

広葉樹ってどんな木?

広葉樹も、文字どおり「平べったい葉の形をした葉を持った木」です。
広葉樹は2つに分けられ、1年中葉っぱが茂っている常緑樹と、秋などに葉を落とす落葉樹に分類されます。常緑樹には、クスノキ、カシ、シイなどがあります。落葉樹には、ナラ、ブナ、カエデなどがあります。
広葉樹は、成長に時間がかかり、緻密で重く堅いものが多いです。そのため、ハードウッドとも呼ばれます。用途は、ダイニングテーブルや椅子などの家具などに使われることが多いです。

【代表的な広葉樹】
   ・ナラ
   ・ニセアカシ
   ・ブナ
   ・クヌギ
   ・カシ

薪として使うならどっち?

ここまで、針葉樹と広葉樹の特徴を見てきました。
ここからは、それぞれの薪として使った場合に、どのような特徴があるのか、使い方も含めてみていきましょう。

針葉樹の薪

針葉樹の薪は、油分が多く含むことから、火の付きが良く燃え尽きやすいのが特徴です。
針葉樹は、軽く柔らかいため、広葉樹ほど苦労せずに薪割りできます。
使い方としては、焚き火では、着火剤として焚きつけに使います。また、火力が強いため、キャンプの時には調理する際にも使われます。
薪ストーブでは、マツはスス・タールが煙突に溜まる原因になる、また油分が多く燃焼温度が高いことでストーブを痛めてしまうことからも、使用を避けられています。

広葉樹の薪

広葉樹の薪は、針葉樹よりも火持ちが良く、火力を調整しながら使うことができます。
しかし、針葉樹のように火付きが良くないため、焚きつけには使えません。火が安定してきたところで、広葉樹を入れていきます。
広葉樹は、重く堅いため、薪割は苦労します。

針葉樹と広葉樹を用途に合わせて上手に使う

このように、針葉樹と広葉樹は、同じ木ですがその性質は違います。
実際、焚き火や薪ストーブで使ってみると、その違いがよく分かります。

針葉樹と広葉樹のどちらか一方が薪として優れているということは無く、
用途に合わせて針葉樹と広葉樹をうまくミックスして使うことができると、焚き火や薪ストーブの魅力がさらに深まります。

薪を求める人のための伐採木 配布情報ログ

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